製品概要

放射線遮蔽塗料

従来、放射線遮蔽は比重の大きな物質が有効であり主に鉛が用いられていましたが、近年鉛が使用できなくなり、比重が小さく遮蔽率も小さいコンクリートや鉄が使用され始めています。
しかし、高い遮蔽率を得るには基材の質量が大きくなるという欠点があります。そこで福島第一原子力発電所の事故に寄る放射性廃棄物対策として弊社は、どんな形状にも対応できる塗料(塗膜)による放射線遮蔽・減衰技術の開発に成功しました。

鉄の比重で鉛と同等の遮蔽率を有する
世界初の放射線遮蔽塗料
特願:2013-057034

特徴

  1. 本製品は1液型厚膜可能塗料であり、シリコン樹脂をバインダーとしタングステン等をバランスよく高濃度配合することによりセシウム137及びコバルト60のガンマ線を遮蔽・減衰させることが可能となった画期的な塗料です。
  2. 塗布・流し込みも可能で、硬化後はゴムのような適度な弾力性があるため、様々な用途に簡単に用いることができます。
  3. 本製品はタングステンのリサイクル利用(再生)も可能です。

放射線遮蔽シート - New!

シート仕様

  1. 柔軟性に富む塩化ビニル樹脂にタングステン、特殊添加剤を高度分散 :シート比重は5.0 (鉛は11.4)
    特許出願済み 日本国内:特願2014-053979、 PCT国際出願PCT/JP2014/057268
  2. カレンダーロール0.5mm厚さシートの重ね接着により、0.5mm倍数厚さのシートを制作。
    接着は接着剤使用、熱接着ともに可能であり、接着後は完全に融合。
    放射線遮蔽率・防護服重量等を勘案し、0.5mm倍数厚み以外の厚みを要望される場合には、金型・プレス加工により任意の厚みシートの制作も可能。

放射線遮蔽率

遮蔽率測定
:東京都立産業技術研究センター
測定方法
:床から1.2m高さ、線源と測定中心との距離25cm、その間に試料ある場合とない場合について線量率を各々10回測定し、その平均値より線量率を算定。
線源
:セシウム137線源 公称値10MBq
測定器
:応用光研工業製S-3073(1インチφNaIシンチレーション検出器)

測定結果

測定試料 厚み(mm) 線量率(μSv/h) 遮蔽率(%)
試料なし 13.3±0.2
0.5mm遮蔽シート1枚 0.5 12.9±0.2 3.0
0.5mm遮蔽シート2枚重ね 1.0 12.6±0.2 5.3
0.5mm遮蔽シート3枚重ね 1.5 12.3±0.2 7.5
0.5mm遮蔽シート4枚重ね 2.0 12.1±0.2 9.0

鉛板との遮蔽率比較

鉛との比較 その1

シート厚みベースでは、鉛より遮蔽率は低く、厚み増加による遮蔽率低下も大きい。
(Wシート遮蔽率推算値は、0.5mm厚さの遮蔽率を正として厚み増時の遮蔽率を推算)

鉛との比較 その2

シートの重量ベースにおける遮蔽率は、鉛に比して大きくなっており、軽量防護服制作に最適。

※タングステン性状・添加剤、混練条件等の最適化により、遮蔽率の向上、厚み増加時の遮蔽率低下阻止の研究を取り進める。